陶芸に夢中

 高校時代から陶芸に夢中だった。美術部陶芸班に入部後、放課後は毎日のようにロクロを回していました。とにかく楽しくてたまらなかった。創作しているものが気になって朝も早起きして学校に潜り込んでいました。顧問の先生達は指導するというより、一緒に楽しんでくれていたという感じで、また、先生達は結構業務で忙しく、ほとんど僕は一人気ままにロクロを回していました。

 粘土をロクロの真ん中に置いて、スイッチを入れると粘土は回りだす。すると粘土はグルングルンとブレブレ。初めは手が粘土に操られてしまって、どうにもなりませんでした。でも飽きることなく、毎日やっていると少しずつ上達して行くもので、一ヶ月後には粘土もブレずに中心が整うようになりました。2年生になる頃には茶碗や湯のみ、鉢など、ある程度思い通りの形が作れるようになりました。窯の蓋を開けて、熱気の中から自分の作品が見えた時の感激は今でも忘れられません。
 その喜びが味わいたくて、今日まで陶芸を続けているのかもしれません。

 また、この頃、作る事だけではなくて陶器を見る事もだんだん好きになりました。下校では骨董店やギャラリーに寄って、店主達から色々と話を聞いたり、良いものを見せてもらったりしました。高校生がこの世界に興味を持つ事は珍しかったので、結構大人達には可愛がってもらいました。とにかく日本、世界にはありとあらゆる陶器があって、その歴史も知れば知るほど面白く、陶器への関心はどんどん僕の中で広がって行きました。
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