蝦夷粉引アイヌ文小壺

登り窯で焼成した小壺です。


室町時代に生産された信楽焼の檜垣文小壺から着想を得ました。

檜垣文とは、壺の肩に×印を連続的に2本の平行線の間に刻んだもので、一説にはしめ縄を表現したものだと考えられています。

 

そもそも、しめ縄は虫やネズミなどから大切な穀物を守くれる「蛇」を形どったもののようです。


いずれにしても壺に刻まれた文様には、人々の祈り、宗教的な意味合いが強く込められていることに間違いありません。

 

一方、アイヌは農耕はしていませんでした。アイヌが一番恐れていたものは伝染病だったようです。

天然痘などの伝染病が蔓延するたびに多くの命が奪われてきました。


アイヌの着衣には襟や袖口にアイヌ文様が描かれていますが、それは邪悪なものが身体に入らないようにと考えた魔除けの意味合いが強いものです。アイヌには「ニマ」と言われる木製の器がありますが、これにも魔除けの文様があります。

 

北海道の陶芸家として
壺に祈りを込めて、文様を刻む。
そうした行為が今の時代にあって、出来るのか。

 

最近、そんなことを考えています。

 

「蝦夷粉引」とは工藤和彦の造語です。

中世に朝鮮半島で発明された「粉引」の技法が、九州、西日本から北上して、、、、ながい時間と日本の歴史を辿って、ついには北海道までたどり着いたロマンを考えて命名しました。

そもそも白くないので、粉引と言ったらおかしいかもしれませんが、、、、

 

僕の中では、北海道らしい野性味のある粉引というのが理想です。

 

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Kazuhiko Kudo, a Japanese potter in Hokkaido

Kazuhiko kudo introduction in English by The Tripout.


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